英国議会内でユダヤ教、キリスト教、イスラム教対話

公開日: 2025.04.28

英国庶民院 (下院)内で開催されたシンポジウム「Mind the Blind Spot: Securing Abrahamic Interfaith Peace in a Dangerous World」に参加しました。「盲点に注目:危険な世界におけるアブラハムの宗教間平和の実現」といった意味です。アブラハムとは、聖書の預言者アブラハムの教えを受け継ぐユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三宗教であり、この同根の三つの宗教間の連携により、世界の分断を超えようとの視点です。


基調講演を二人が行ないました。Naz Shah庶民院議員(中央の女性)はパキスタン系で、幼少期を苦しい境遇で過ごした労働党の議員です。その右のDino Patti Djalal元駐米インドネシア大使とは、昨年のカンボジアの国際会議で同席しました。庶民院、Minhaj Welfare Foundation,1000 Abrahamic Circles Project及びForeign Policy Community of Indonesia (FPCI)が共催したこの会議には、宗教間協力を目指す様々な立場の人達が参加しました。


ロンドンの寺院の代表を務めるタイ仏教の高僧の師匠はMRA/ICの関係者であり、話が弾みました。Afzal Khan庶民院議員(写真3)もパキスタン系です。英国では、こうした宗教間交流の会合が多いことに、深い敬意を抱きます。


尚、House of Commonsは、下院という訳語が長く使われてきましたが、近年はメディアも庶民院を使用しています。House of Lordsを上院から貴族院に変えたように、正確な意味を伝えることが重要です。英語が原文と異なる意味に訳され、それが日本で定着している事例も少なくなく、問題と思います。

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